日本財団 図書館


 

表1.1 シェーンヘルの式による摩擦抵抗係数、CF

077-1.gif

(3) 粘性抵抗に影響をおよぼす要素

077-2.gif

で表されることは前項までに述べられている。さて、これからこの粘性抵抗に影響をおよぼす要素は、一体どんなものがあるであろうかを調べてみることにしよう。
(ア) 船体主要目
摩擦抵抗算式をみてもわかるように、船体主要目のうちで、摩擦抵抗に最も関係の深いものは、LWLとSである。
船体の浸水面積Sは、船の長さL、幅B、喫水d、排水容積▽、肥瘠係数(CBまたはCP)等によって変化する。たとえば、図1.5にかかげた中小型貨物船の浸水面積推定図表4)からLもわかるように浸水積が▽2/3、B/d、CB、L/B等によって変化していることがわかる。
形状抵抗は、形状影響係数kの値に左右されるが、kの値は、▽/LWL3、LWL/d、LWL/B、B/d、浮心の前後方向の位置、肋骨線の形状、船首部のバルブの有無、トリム、船の速度等によって影響をうけることがわかっている。しかし、前述のように、広い範囲に

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION